公文書の「こより」について

●公文書の「こより」について
京都市役所に入庁して最初に驚いたのが「こより」の存在です。
役所ではまず公金を支出する際「支出負担行為」という決裁を回し、管理職の承認を経てから「支出命令」という決裁を回します。
支出負担行為と支出命令の決裁の内容がほぼ同じであるにも関わらず二回承認を取らないといけないというのもなかなか非効率的でありますが、それより不思議なのが「支出命令」を回す際、書類を綴じるのに「こより」を使うこと。
紙をぎゅっとつねってひも状にしてあるアレです。
キリで支出命令書と資料の左肩に穴をあけ、こよりで綴じて決裁をまわす。(※ちなみに電子決裁も全く同じ内容で一緒に回してます。併用決裁と言います。これも非効率ですね)
こよりの締め方が緩いとわざわざ会計室からお叱りのメモとともに決裁が返却されることもあります。
職員の皆様の仕事軽減のため、経費削減のためにも、「こより」はいらないのでは?
こういったちょっとした無駄を省くことで、浮いた経費が市民サービスに回るように変えていきたいです。大した額ではないかもしれませんが、こよりをねじるのは案外時間を取られていた記憶があります。少なくとも職員さんの大切な時間を1分無駄にせずに済むでしょう。
※なぜこよりなのか、ネットで調べても明確な回答はみつかりませんでしたが、なぜ必要なのかご存じの方はまたぜひコメント等で教えていただけると嬉しいです。